キエルキン キエルキンショップ静岡

2017/09/21 10:35

赤ちゃんって実は、先天的な病気を持って生まれてない場合病気になりにくいって聞いたことはありますか?

母乳で育っている赤ちゃんはお母さんの母乳から最低限の免疫を受け継いでいます。しかし、病気にならないわけではありませんのでご注意ください。もちろん、母乳の中に、『免疫グロブリンという物質が含まれており免疫が未発達な赤ちゃんを感染症から守っています

それでは、具体的に赤ちゃんの免疫や感染症についてみていきましょう!

乳幼児におけるアレルギーについての注意点

厚生労働省は、2007年に妊婦や赤ちゃんに関わる医療従事者向けの「授乳・離乳の支援ガイド」を制定しました。

それ以降から約10年以上経過したこともあり最新の情報やエビデンスを元にガイドの改定おこなっております。

厚生労働省は20193月に、下記の授乳・離乳の支援内容の改正案を取りまとめ発表しました。 

・母乳にアレルギー予防効果がないこと

・粉ミルクの併用が肥満に影響しないこと

・湿疹や喘息のようなアレルギー疾患から子供を守るために、妊娠中や母乳育児中に特定の食品を避ける必要はないこと

・生後56ヶ月頃が適当で、食物アレルギーの発症を心配して離乳食の開始を遅らせることは推奨されないこと

・鶏卵アレルギー発症予防を目的として、医師の管理の元、生後6ヶ月から鶏卵の微量摂取を開始することを推奨すること

・生後早期から保湿剤によるスキンケアを行い、アトピー性皮膚炎

3050%程度予防できる可能性が示唆されましたが、食物アレルギーの発症予防効果は証明されていないこと

・加水分解乳※による食物アレルギーの発症予防には充分なエビデンスがないこと

補足:※加水分解乳とはタンパク質を低分子化させた、一般的なアレルギー対応ミルクです。

離乳食を始めた時に気をつけなければいけない食べ物としてハチミツが挙げられます。ハチミツの中にボツリヌス菌という熱にも強い細菌が原因で起きる乳児ボツリヌス症があります。死に至る可能性もあり子育て中のお母さんは要注意です。

これらの変更は、正しい情報を伝えること、母乳育児や粉ミルクを利用する親に誤った認識を持たないように配慮する必要があります。不明な点は必ず医師の判断に従ってください。

 引用厚生労働省「授乳・離乳の支援ガイド」


食べてはいけない!ハチミツの中にいる可能性があるボツリヌス菌

 感染の原因となる細菌はボツリヌス菌と呼び世界最強の菌類として知られている芽胞菌の一種類です。芽胞菌はアルコールも漂白剤の成分である次亜塩素酸ナトリウムにも耐えうる細菌です。さらに、熱にも強く100℃であれば6時間かけないと完全に殺菌することはできません。

一番怖いのは100℃で数分あれば通常ほとんどの細菌は死滅しますが、芽胞菌のみ生き残ってしまいます。例えば、30100℃で加熱した時に芽胞菌のみの環境を作り増殖していくことで食中毒を引き起こします。

様々な細菌がいることでボツリヌス菌などの芽胞菌の増殖を防ぐ拮抗状態になっていますが、芽胞菌のみの状態を作るとそのような自体を招きます。

ちなみに、ボツリヌス菌の毒素は生物兵器としても利用されていることが分かっています。

 国立感染症研究所では、ボツリヌス症には食餌性ボツリヌス症、乳児ボツリヌス症、創傷ボツリヌス症の4つに分類されています。食餌性ボツリヌス症は先ほどの不十分な殺菌の場合に起きる食中毒を引き起こし、乳児ボツリヌス症は今回取り上げているハチミツ等を摂取することで感染する病気です。


参考:国立感染症研究所「ボツリヌス症とは」

 

乳児ボツリヌス症の発生事例

厚生労働省によると1999年以降で医師が乳児ボツリヌス症と診断した件数は16件あります。 

補足:アメリカでは毎年100件以上発生しているそうです。

 

その報告の1件に死亡事故が含まれています。産経ニュースによると生後6ヶ月の男の子の赤ちゃんは1ヶ月ほど離乳食としてハチミツを混ぜたジュースを飲んでおり乳児ボツリヌス症と診断されたのち急死してしまいました。

 

参考:産経ニュース「蜂蜜摂取の生後6カ月男児死亡 乳児ボツリヌス症、全国初」


乳児ボツリヌス症の症状とは?

自分の腸内でボツリヌス菌が作った毒素により乳児ボツリヌス症に感染してしまいます。 

乳児ボツリヌス症に感染すると便秘、母乳やミルクを吸う力が弱くなる、赤ちゃんの泣き声が弱くなる、無表情になる、首や手足の筋力が低下するなどが分かっています。また、悪化するとけいれんや呼吸不全などの症状も出ます。

 赤ちゃんは免疫も消化器官も未発達で、腸の粘膜層も薄く腸内フローラ(たくさんの腸内細菌のグループ)が整っていません。そのため、大人がボツリヌス菌の芽胞を多少摂取しても腸内フローラに守られて発症はしませんが、赤ちゃんは発症してしまう可能性があります。

そのため、腸内フローラが整い始める1歳を超えてからしかハチミツは与えてはいけません。必ず守るようにしましょう。

 

参考:厚生労働省「ハチミツを食べさせることができるのは1歳以上になってから」


世界でも母乳で育つ子は病気になりにくいという事実

発展途上国だけでなく、先進国でも『新生児を母乳で哺育すると感染症が減少する』といいう明確なデータで証明されています。

一例ですが、WHOによると、先進国の新生児を対象にした研究によると入院の必要な気道感染症にかかる頻度は、母乳で育っていない赤ちゃん1とすると生後4月以上母乳で育てられた赤ちゃんでは0.28 と有意差があることが示されました

またアメリカでは母乳哺育により乳児死亡が21%減少し授乳期間が長いほど新生児の死亡のリスクが減少すると報告されていますこのように母乳が乳児の感染症を防ぐ強力な効果を有することは明らかです

※引用:日本小児科学会雑誌 111巻 7 号 922~941(2007年)

母乳育児成功のための 10 カ条を発表

WHO(World Health Organization)UNICEF( United Nations Children's Fund)は、「母乳育児の保護、促進、そして支援」するために、世界のすべての国のすべての産科施設に対して、「母乳育児成功のための10か条」という共同声明を発表しました。


母乳育児成功のための 10 カ条WHO・UNICEF共同声明本文)


1.母乳育児の方針を全ての医療に関わっている人に常に知らせること

2.全ての医療従事者に母乳育児をするために必要な知識と技術を教えること

3.全ての妊婦に母乳育児の良い点とその方法をよく知らせること

4.母親が分娩後,30 分以内に母乳を飲ませられるように援助すること

5.母親に授乳の指導を十分に行いもし赤ちゃんから離れることがあっても母乳の分泌を維持する方法を教えること

6.医学的な必要がないのに母乳以外のもの,水分,糖水,人工乳を与えないこと

7.母子同室にする.赤ちゃんと母親が一日中 24 時間一緒にいられるようにすること

8.赤ちゃんが欲しがるときに,欲しがるままの授乳を進めること

9.母乳を飲んでいる赤ちゃんにゴムの乳首やおしゃぶりを与えないこと

10.母乳育児のための支援グループを作りを援助し,退院する母親に,このようなグループを紹介すること


母乳だけでは赤ちゃんのインフルエンザやノロウイルスなどの感染症は予防できない!?

新生児〜半年程度の赤ちゃんであれば先ほどから母乳教育により感染症にかかる可能性が低くなるとお話ししましたが、母乳さえ与えていれば病気にならないか、いうのは間違いです。


免疫がないいい例は、赤ちゃんはまだ免疫が発達していないため、蚊にかまれたとしてもかゆいと感じません。体外から異物が入ってきたときに抵抗する仕組みこそが、免疫ですが、まだ幼い赤ちゃんでは、感じないのですね。


一般的に、母体内の時に受け継いだ抗体や母乳の免疫グロブリンにて、水ぼうそう、はしか、風疹、おたふく風邪などにはある一定の効果がありますが、ノロウイルスやインフルエンザなどのウイルスは母乳だけでは防ぐことは難しいです

 生まれて間もない赤ちゃんが秋~冬のインフルエンザの感染シーズンに高熱を発したときは、インフルエンザにかかっている可能性があります


赤ちゃんは体力がなく、抵抗力も弱いため、肺炎・気管支炎、中耳炎などの合併症を起こしやすいので注意が必要です。


また、最悪のケースではインフルエンザ脳症』になり後遺症を罹患する場合があります。厚生労働省によると、インフルエンザ脳症を発症した場合、約25%の確率で後遺症が現れるとされています。


インフルエンザ脳症の後遺症としては、身体障害では四肢麻痺や片麻痺、精神的障害では知的障害やてんかん、高次脳機能障害などが挙げられます。


2005年に、厚生労働省研究班によるインフルエンザ脳症についてのガイドラインが示されたおかげで、死亡率は30%から10%以下に低下しました。周りの人が異変を感じ取り、すみやかに小児科救急に対応している病院を受診する事をおすすめ致します


※厚生労働省インフルエンザ脳症ガイドラインはこちらから

http://idsc.nih.go.jp/disease/influenza/051121Guide.pdf


赤ちゃんのノロウイルス感染を防ぐための注意点について


インフルエンザも怖いですが、ノロウイルスはインフルエンザよりも感染力が強いウイルスです。

ノロウイルスはノンエンベロープ型といってアルコールでは効果がありません。

また、色々な型が存在しているので、前に感染した事があり免疫がついたから大丈夫と思っている人がいるみたいですが、ほぼ意味がないのです。

大人でもこのありさまならば、赤ちゃんにはもっと危険なのは明白です。


赤ちゃんはなんでも触って口に入れていますので、感染確率は高まります。一番多いケースは赤ちゃんへの2次感染です

上兄弟の子供が幼保園に通っていてそこでもらってきてお母さんに移り、赤ちゃんにどんどん拡散していきます。

さらに、困ったことにノロウイルスを保持している期間です。症状が緩和しても気を緩めず2~3週間程度は、赤ちゃんの排出物の処理には注意してください

ノロウイルスやインフルエンザになる前に次亜塩素酸水を使用する!

ノロウイルスはワクチンが無いし、インフルエンザは新生児(1歳程度)には薬で治療をすることをあまり推奨されていません※緊急性の判断は自分でするのではなく必ず医師に相談してください。

従って、まずはかからない努力を出来るかぎりすべきだしましてやあなたの大切な赤ちゃんが感染してしまった後では、後悔してもしきれません。

キエルキンは第三者機関にてノロの代替ウイルスやインフルエンザウイルスを30秒以内に不活性化するエビデンスがあります!

・感染症が流行している時に極力人が多いところは避ける

・手洗い、うがい、キエルキンの徹底(家の中で持ち込ませない)

・家の中での2次感染を防ぐ(加湿器+キエルキン)

※衣服にも付着しているのでまんべんなくスプレーしたほうがいいです。

※できれば、家に帰るとすぐに服を着替えましょう

赤ちゃんがかからないもしくは重症化しないためにも家族一丸となってインフルエンザ予防することをおすすめします。

赤ちゃんにはたくさん菌に触れさせた方が実はいい!?

インフルエンザやノロウイルスのお話をすると本当に恐ろしいので、赤ちゃんには菌やウイルスに触れあわないようにすべきかというと、それは間違っています。

実は、かわいい赤ちゃんにはたくさんの菌に触れさせたほうがいいのです。特に推奨することは泥んこ遊びです。子供は風の子といいますが、赤ちゃんの時から積極的に自然と触れ合える所や公園、河川敷の草っ原、動物園などたくさん一緒に出かけてみてください。


Journal of Allergy and Clinical Immunologyに掲載されたJohn Hopkins Children's Centerの研究論文によれば、赤ちゃんのうちにチリダニ、ペット排泄物などのアレルゲンに晒されたほうが、喘息やアレルギーになりずらくなるそうです。


つまり、ウイルスや菌などの感染因子に触れる事によって免疫システムの自然な発達が促進されるということです。


腸内フローラのベストバランスは善玉菌78:悪玉菌22


私たちの腸の中には、多種多様な菌がいて、それらが広がっている様がお花畑のようなので、腸の菌たちを「腸内フローラ」と呼びます

腸内でいったん菌が住み着つと、新しくが住みづらいため腸内フローラの環境は3歳までに取り入れた多様な細菌によって決まる言われますまるで、学校の時に転校生がきた初日はなかなか溶け込めない様子に似ていますね。

それも徐々に顔を合わしていけば馴染んでいきますね。腸内フローラには善玉菌、悪玉菌、日和見菌がいまして、(善玉に力を貸すか、悪玉に力を貸すか、その時々に合わせて優勢な側につくという性質があります。)個人差がありますが、大よそ善玉20:悪玉10:日和見70だそうです。

なるほど、よく例にあげられる「働きアリと働かないありの割合」とか、「空気中の大気の窒素とその他の気体の割合」も『78:22の法則』に当てはまりますね。それをもとにビジネスに応用して「パレートの法則」を見つけたお話もありますよね。

話が脱線しましたが、免疫システムを作っていく過程で、腸内細菌の多様性が大切だそうです!身体にとって悪い作用がある悪玉菌いないと体調が崩すそうです


赤ちゃんのためだけでなく、家族みんなで腸内の細菌を整えてみんなで健康に過ごしてください!


Mail Magazine

新商品やキャンペーンなどの最新情報をお届けいたします。