2017/10/21 10:07
国立感染症研究所がインフルエンザに関して1週間あたりの全国の5000ヶ所の定点医療機関から報告を統計として報告しています。その人数の推移は以下です。
2017年36週(09月04日〜09月10日)899人
2017年37週(09月11日〜09月17日)1081人
2017年38週(09月18日〜09月24日)894人
2017年39週(09月25日〜10月01日)1021人
2017年40週(10月02日〜10月08日)1047人
実は、2017-2018シーズンは、ここ10年で2009年の大流行を除くと2番目に流行しています。
2017年の秋は比較的暖かかったので、予防の準備が遅くなったのか、10月に入り急に気温が落ち込んだり、暖かくなったりして、一気に体調を崩した人が多いのではないでしょうか。
10月中旬以降のデータはまだ発表されていませんが、2017−2018のインフルエンザトレンドは早めにきているので、早めに予防対策をしましょう。
医療機関でワクチン不足?ワクチン製造の遅れが原因
フジニュースネットワーク(フジテレビ系列のテレビ局)によるとインフル対策として予防接種を受けようと思っても医療機関にまだワクチンが出回ってないそうです。
福島県内の医療機関に早くも影響がでており、福島市内の済生会福島総合病院では、ワクチンがないことを周知しています。
例年であれば、10月の中旬にはワクチンがある程度用意できているそうですが、今は全く在庫がないそうです。
済生会福島総合病院・勝浦
豊副院長は、「今年のワクチンの流行株の選定が、途中で変わったり、製造の開始が遅れたりしたということが、原因になっているのではないか」とのことでした。
医療現場では特に蔓延する可能性が高いので、よりインフル対策が必要です。
フジニュースネットワーク:
http://www.fnn-news.com/localtime/fukushima/detail.html?id=FNNL00055660
2017年は、メーカーの製造が遅れたため、製造予定量は2,528万本と、昨シーズンの使用量約100万本少なくなり2,642万本となるそうです。
今年度用に4種類の株を選定しましたが、1種類がワクチンの増産に向かないことが判明して急遽1株を昨年度と同じ株に変更したそうです。
インフルエンザのワクチンに関してはあたりはずれがありますが感染する確率を少しでも下げる手段としては正しいです。
このようなワクチンの製造が追いついていない状況を受け、厚生労働省では、13歳以上の人はワクチンの接種を原則1回にし、2回接種を控えるよう、各自治体に通知しました。
毎日新聞:https://mainichi.jp/articles/20171007/k00/00m/040/170000c
インフルエンザ対策に関しては、いくつも重ね合わせて予防することが基本です。
・意識的に人ごみを避けること
・手洗いをこまめにすること
・うがいをすること
・次亜塩素酸水溶液で人が触れるところや外から帰ってきたら全体的に吹きかけて持ち込ませないこと
などいくつもの対策を重ねていきインフルエンザが広がらないようにしたいですね!
早くワクチンが医療機関にくることを願います。