2018/02/13 10:25
インフルエンザは日本だけでなく世界的に蔓延しています。アメリカでも日本と同じくこの冬のシーズンにインフルエンザが流行します。
アメリカのニュースによると例年とは違い感染力が強く症状も重いH3N2型いわゆるA香港型あるいは香港型のウイルスの感染者が多くなっています。
2009年アメリカでパンデミックが起きた以来の感染
CDC(米疾病予防管理センター)の報告によると、アメリカでは今年のインフルエンザの大流行により、2018年1月27日の時点では50州中オレゴン州とハワイ州を除く48州で感染が広がっています。
また2017-2018シーズンに報告されたインフルエンザ関連の小児死亡者の総数はこれまでに53人に達しています。
補足:CNNのニュースによると、オーストラリア保健省は1シーズンでインフルエンザに関連した入院者件数は215,280人、死者数は504人を超えたと報道しています。
※参考:http://edition.cnn.com/2017/11/08/health/flu-season-vaccine-effectiveness-study/index.html
2017年10月1日から2018年1月27日までの期間にインフルエンザによる入院患者の割合は、10万人当たり51.4件となっております。アメリカの人口が約3.2億人なので、約165,600件の入院者数となっていると推定されます。
オーストラリアより人口が多いアメリカなので1シーズンとなるともっと大惨事になると推察できます。
インフルエンザの流行は、2018年2月中も続く可能性が高いです。引き続き注意が必要ですので対策として、インフルエンザワクチン生後6ヶ月以上のすべての人に推奨しております。
※参考:https://www.cdc.gov/flu/weekly/index.htm
CDCのインフルエンザ対策についての見解
インフルエンザを患っている人が咳、くしゃみ、おしゃべりをした時に飛沫し、インフルエンザに感染する可能性が高いです。
くしゃみをした場合、約1.8m以内の近くにいると口や鼻の粘膜から侵入していきます。しかし、接触感染(インフルエンザが付着している表面や物体に触れた後、自分の口や鼻に触れることで感染する)にてインフルエンザに感染する可能性低いと見ています。
従って、感染リスクを下げるためには病人は自宅で療養する必要があります。
また、手洗いも20秒間石鹸と水で頻繁に手を洗うことやアルコール除菌剤の推奨をしています。
リネン、食器、インフルエンザを罹患している人の衣類などは共有するべきではありません。
接触感染は低いという見解ですが、家庭、職場、学校など人が多く集まる場所で不特定多数の人が頻繁に触れる場所は、清掃して消毒する必要があります。
インフルエンザはタイムラグがあって伝染する
大人は、症状が発現する前の 1日前から、病気になってから5〜7日後まで、他人にうつしてしまう可能性があります。
子供は、ウイルスを7日間以上後も排出することがあります。また、インフルエンザに感染したとしても症状に現れず、ウイルスを広げてしまう人もおり抑制することが困難なウイルスです。感染者がでると瞬く間に伝染してしまいます。
日本、アメリカだけでなく世界中でインフルエンザの感染者がでており、さらには新型インフルエンザの脅威にも私たちは背中合わせでいるのです。
WHO(世界保健機関)を中心にプレパンデミックワクチンや抗インフルエンザ薬の開発など進めていってほしいですね。