2018/10/04 16:57
国立感染症研究所では、日本における様々な感染症について医療機関から報告を受けています。
インフルエンザは、全国5000ヶ所の医療機関から感染者数の報告を受けています。インフルエンザ定点観測での報告人数は下記です。
2018年28週(07月09日~07月15日)355人
2018年29週(07月16日~07月22日)273人
2018年30週(07月23日~07月29日)266人
2018年31週(07月30日~08月05日)262人
2018年32週(08月06日~08月12日)191人
2018年33週(08月13日~08月19日)191人
2018年34週(08月20日~08月26日)169人
2018年35週(08月27日~09月02日)267人
2018年36週(09月03日~09月09日)338人
2018年37週(09月10日~09月16日)665人
2018年38週(09月17日~09月23日)668人
これらの数字は全国の限られた医療機関のみの人数になるため総数ではないことに注意してください。受診していない人や不顕性感染(感染していても症状があらわれない感染のこと)含めるとかなりの人数が感染していることが予想されます。
通常、インフルエンザの流行は気温が下がる秋から冬がピークとなりますが夏でも感染者がいることはあまり知られていないかもしれません。
参考:国立感染症研究所「定点把握疾患(週報告)、報告数、定点当たり報告数、都道府県別」
早くもインフルエンザの流行してきている?
2018年10月初旬のニュース番組でインフルエンザの流行の兆しが出てきたと報道されていました。その理由として、池袋大谷クリニック院長の大谷先生(呼吸器内科アレルギー内科専門医インフルエンザ・感染症のスペシャリスト)がいくつか紹介されていました。
1つ目は、海外からの旅行者が増加したことが挙げられます。2018年の訪日外国人は過去最高の人数の推移で、3319万人と言われ3000万人を突破すると言われています。
世界中から日本に訪れている中にもちろん南半球からの旅行者もいるため日本は夏でも、ウイルスが繁殖しやすい気温が下がる場所から来ていることが理由で挙げられています。また、日本から南半球に旅行やビジネス含めて渡航した帰りにもらう場合もあります。
2つ目は、沖縄ではインフルエンザの感染者人数は夏も冬でも同じくらい感染者が出ておりそこから広がっていることが挙げられています。観光地として有名な沖縄に訪れた人がインフルエンザに感染する可能性を示唆していました。
3つ目は、気温が急激に低下して免疫が低下したことが理由として挙げられます。免疫が下がったところにインフルエンザウイルスにいつもより少ない数が晒されたとしても感染してしまった可能性があります。
インフルエンザを予防するため免疫を高めるためにできること
その報道では、インフルエンザ予防のための免疫を高める方法を3つ紹介していました。
1 質の高い睡眠
睡眠の1時間前に39℃~40℃お風呂に入ることやストレッチや軽い運動をすることでぐっすり寝ることができるそうです。
2 乾燥を防ぐこと
加湿器、のどあめ、ガムなどを活用して喉の粘膜を守ります。粘膜が乾燥することでウイルスを排除する機能が低下してしまいます。
3 ヨーグルトとハチミツを食べて予防
ヨーグルトはビフィズス菌や乳酸菌などの善玉菌全身の免疫細胞は活性化します。
蜂蜜は、ミネラル、アミノ酸、ビタミン、酵素など栄養価が非常に高く免疫を高める効果があるそうです。
また、名古屋市立大学大学院薬学研究科の研究によると加熱したハチミツを摂取することで細菌感染が予防できる可能性を示唆しています。
但し、ハチミツは赤ちゃんに食べさせてはいけません。ボツリヌス症に感染して死亡する事故が起こっています。
参考:【危険】細菌感染を防ぐために赤ちゃんにハチミツは食べさせてはいけない!
以上、2018~2019年シーズンのインフルエンザの流行が早い?その理由と予防についてご紹介しました。